7月30日、USCIS(米国市民権・移民局)は2025年度H-1Bの再抽選を行った。今年初め、USCISは2025年度の最初の抽選を行ったが、今回、追加の抽選を行った。
USCISは8月5日に追加抽選を行い、当選した登録者の雇用主に通知したと発表した。当選者はUSCISのオンラインアカウントを通じて申請提出の指示を受けた。2回目の抽選は、前回抽選に漏れた登録者のみに対して行われた。
USCISは修士号キャップ分については、2025年度の上限20,000件を満たすに十分な数を選出しため、上級学位免除(修士号キャップ)の2回目の抽選は行われなかった。通常のH-1Bキャップ分は65,000件の上限を満たすために2回目の抽選が行われた。この2回目の抽選には、修士号キャップ分、通常キャップ分の両方の登録が含まれていた。
米国の雇用主はH-1Bビザにより、特定の専門分野における学士号以上、またはそれに相当する学位によって通常習得される専門知識の理論的かつ実践的な応用を必要とする職業に、外国人を一時的に雇用することができる。H-1Bの資格を満たす職業には、会計、分析、建築、教育、工学、情報技術、数学などの分野が含まれる。
H-1Bビザは一般的に需要が高く、年間のビザ発給上限は65,000件だが、米国で修士号以上の学位を取得した外国人にはさらに20,000件が追加された。2020年、USCISはH-1B請願書に電子登録プロセスを導入した。
2025年度については、受付期間中に約44万2,000件の登録があり、上限である8万5,000件を満たすべく11万4,017件を選出したとUSCISは発表している。USCISは通常、当選後にH-1Bの請願が提出されなかったり、最終的に承認されなかったりするケースを考慮して、年間の発給上限数よりも多くの登録者を選出している。